どうも、ナースヒーロー 西 英雄です。
ご覧いただきありがとうございます。


少し遅くなりましたが、 「呼吸器ケア2017.5」
を読んだ感想や勉強になったことをまとめていきます。


(画像元:MCメディカ出版 http://www.medica.co.jp/catalog/m/6515?e_flg=0


少し遅くなってしまった理由なのですが・・・


単純につまらな過ぎて読むのに時間がかかった(笑)


あくまでも、たかが7年目看護師である
私の個人的な感想なのでご容赦ください。



つまらないなら、読むのやめればよかったやん??





・今すぐ活かせない勉強に力を使わない
・なんでも知識を蓄えるのが正解じゃない



という考え方には私も大賛成です。


他に学ぶことなど山ほどありますし、
一生で読める本や時間には限りがありますから。


ですが、


居心地が悪い所にしか成長が無いのも事実


両者はある意味正反対で矛盾しますが、
それを納得して自分に落とし込んでいく方法があります。



「自分がそこから何を学びたいかを明確にする」





“目的をはっきりさせて行動しましょう”ということです。


今回の私の場合、つまらないと感じた時点でこの本を捨てることもできました。


捨てることもできたのですが、
私はその時点でこう切り替えました。



「なぜつまらないかを学ぼう」





自分がつまらないと感じたのはなぜか、
どういう記事や表現方法だったら面白いと受け取ってもらえるのか。


それを考えながら読もうと決めたのですね。


(それでも読み終えるのにかなりの時間がかかってしまいましたが・・・)


なので今回はその辺の感想もちょこちょこ挟みながら、
まとめていきたいと思います。

【特集】オールザッツ手技!
 人工呼吸ケア1年生 “できたじゃん”



5月のメイン特集記事です。


これがとにかく退屈すぎた・・・
(あくまでも私の感想です)


内容としては人工呼吸ケアに関する全般を
広く浅くポイントでまとめて紹介されています。

・人工呼吸ケアの準備(挿管~レスピ装着)
・日々の人工呼吸ケア(点検、清潔ケア、呼吸ケア、観察など)
・気管切開ケア
・人工呼吸器離脱ケア
・NPPV
・ハイフローセラピー
・人工呼吸器装着患者の理解



以上の様にかなり広範囲というか
一通り人工呼吸器ケアについて解説してくれているのですが、


やっぱり読んでいて思ったのが、




これを読んで、誰がどうやって使うのか?




と率直に思いました。


もちろん私自身も知らなかった事や忘れていたこと、
改めて明日から活かせる内容もあり勉強させていただきました。


ですが正直、この特集の意味とか狙いは的外れかなって・・・


特集の対象としては題名にもあるように、
「人工呼吸ケア1年生」だと思うんですよね。


ということはまさに看護師1年目で人工呼吸器の知識を必要としていたり、
看護師経験はあるけど人工呼吸器に初めて関わる看護師向けということになります。


そんな看護師さんたちが読んで果たして仕事で発揮できるか、
患者さんに必要な事を満たすことができるかと考えると微妙かなと。


人工呼吸ケア全般を広く網羅してるいのはすごく分かりやすいんですが、
問題は内容の深さです。




これだけの理解で果たして明日の現場でOKなのか?




という事。


挿管からレスピ装着までなら、他の文献で普通に勉強すればいいし
そちらの方がもっと深く、しかも絶対必要なことが書いてあります。


他の項目も然りで、簡単に言うとちょっと
一年生が勉強するにはちょっと浅すぎるかなって。


例えばこれが、



“人工呼吸ケア1年生に教えるポイントの全て”





とかだったら話が変わってきます。


これを読む対象が1年生ではなく、
1年生に教える指導者や先輩ナースに変わるからです。


広く浅く必要不可欠なポイントを網羅している分、
一通り全てを理解している経験者が読むとさらに学びが深まります


人工呼吸ケアをテーマ毎に分けてくれているので、
例えば何か人工呼吸ケアに関する勉強会や資料のテーマを考えている場合は
ここから選んだりアイディアをもらったりできると思いました。


私も訪問看護師になって在宅レスピを多く看護するようになりましたので、
気管切開をされている方のケアについては改めて勉強になりました。


施設では介護士や人工呼吸器に初めて触る看護師も少なくないので、
ここから勉強したポイントを参考に資料を作ろうかなとか考えています。


書いてくれている内容はもちろん正しいし、
各領域でプロフェッショナルな方が最新の知識やエビデンスで解説してくれています。


なので勉強にはなるのですが、
これを1年生が読んでも・・・


ということです。


そもそも「呼吸器ケア」という雑誌自体を、
新人ナースや呼吸器初心者が購入して読むのだろうかとか。


もちろん読んでいる人もいるかもしれませんが、
新人ナースはこれを熟読するほど余裕ありません


”呼吸器にある程度精通していて、かつ興味があって深めたい”


こんな人が「呼吸器ケア」を読むのではないかなと、私は思っています。


結局はターゲティングの話しになってしまいますが、
表紙と題名を見たら人工呼吸ケア1年生が買いますよね。



でも実際買って読んでみても明日の病棟で合格点をもらえますか?





先輩に「よしOK、次は一人で受け持ってみようか」
と言ってもらえますかということです。


すると新人は勉強したのに怒られた、うまくいかなかった、ダメだ・・・
となってしまうかもしれません。


これは大袈裟でもなんでもなく普通にどこでも起こっている事です。


さらに今回この表紙をみて呼吸器ケアを購入した新人さんは、
「この本は使えない」「私には難しすぎる」となりもう二度と買わないかもしれない。


私だったらこの特集は“指導者やアドバイスをする先輩向け”にします。


どうしたら新人が育ってくれるのかとか、
理解してくれるのかという悩みも多くの現場で起こりまくっている問題です。


そんなことを考えている先輩ナースが、



“【特集】人工呼吸ケア1年生を即戦力にする究極バイブル”





なんて表紙を見たら絶対手に取りますよね?


パラパラ読んでみて「あっコレ使えそう」とか、
「このテーマで資料作ってみるか」とか思ったら買いますよね。


そんな内容だったな~と私は思いました。


全然内容に触れていないのですが、
こんなことを考えながら読み進めていた訳ですね(笑)


なので、


呼吸器にもちろん興味があって深めたいと思っている、
現場で指導やアドバイスに力を入れていきたいという人におススメの特集でした。

【第2特集】新人スタッフ超入門!
 人工呼吸器グラフィックでまず覚えたい4つのこと



変わってこちらの特集はとても楽しく、勉強になりました。


(多分、前半とのギャップもありより面白く感じた・・・笑)


人工呼吸器のグラフィックモニターは私も正直得意ではないですし、
新人に教える事を想像しても何からどう教えていくのが正解か迷います


そんな時は、



まさにこの特集に沿って勉強していくと道が開ける!!





そう思いました。

・人工呼吸器を使用する為の基本的な“ことば”
・圧、流量、換気量の3波形の“動きかた”
・患者の波形が変わる(患者の状態が変化する)“タイミング”
・起こりやすい異常やアラームの“理由”



この4点を非常に分かりやすくまとめてくれていました。


量と質、広さと深さのバランスが、
今の私にはピッタリでしたね。


新人さんや初めてグラフィックモニターを勉強する人でも、
「この内容だけをまずは完全に理解する」という気持ちで行けますし
そこに時間と労力を費やすことは現場に直結するなと思いました。


1人で勉強してもいいですが、先輩と一緒にこの内容を共有すると
更にお互い理解が深まるかなと。


グラフィックモニター入門者は是非、参考にしてみてください。




あと個人的には、最後の“Book Review 読んでおきたい一冊”で紹介されていた、
『からだ♡あいうえお』という本も気になりました。

こういう新たな発見は雑誌ならではですね。
まぁ宣伝だとは思いますが買ってみたくなりました(笑)


私は独身ですが、周りがどんどん結婚し子どもも生まれているので
お祝いやプレゼントにいいなぁ~なんて思いました。


なんか看護師っぽい贈り物になりそうです。




さてさて、今回の呼吸器ケア5月号はこんな感じ。


かなり独断と偏見で言いたい放題でしたが、
一番大事なのは「そこから何を学ぶか」でしたね。


改めてそこに気付きましたし、学ぶというのはやはり自分が主です。


自己責任マインドで自分から狙って学びに行かなきゃいけないし、
受け身で教えを待っていても絶対成長できません。


自己責任マインドに関する関連記事はコチラからご覧いただけます。
→「全てが上手くいく最短ルートに乗る為に」


6月号がもう既に発売しているので早く購入してまた勉強していきます。


4月号の感想もご興味があればコチラからご覧ください。
→「呼吸器ケア2017.4 を読んで勉強になったことまとめ」


では、最後まで読んで頂いてありがとうございました。


今日も頑張って看護しましょう!!