ご覧いただき、ありがとうございます。
ナースヒーロー 西 英雄です。

今回は、「看護師にとって絶対的に必要な6S」
についてお話ししたいと思います。

では早速、6Sについて説明します。
6Sとは、看護師にとって必要な接遇の基本のことを言います。

・Smile
・Smart
・Speedy
・Sincerity
・Study
・Speciality

です。

この6つのSから始まる英単語。これが6Sと言われる接遇の基本です。
一つ一つ説明していきたいと思います。

・Smile
ご存知の通り、スマイル。笑顔ですね。

看護師をやっていると、実は一番難しいかもしれない笑顔。
必要なのは皆が理解しています。
ですが、忙しく心の余裕が無くなるとともに笑顔も消えていくことが多いです。

「笑顔=心の余裕」という認識自体、私たちは見直す必要があります。

病院における患者さんは、飲食店におけるお客様と一緒です。
相手(患者さん)の心に残る魅力あふれる笑顔を心がけるべきです。

・Smart
スマートには、賢い、知的な、見た目の良い、活発な、粋な
などの意味があります。
「スマートに仕事をする」や「スマートな立ち振る舞い」
などで使われますよね。

必要なことを、決して無駄がなく、何事もなかったかのように実行する。

このような対応をされるのは、誰でも大変気分が良くなります。
相手(患者さん)が優雅な気分になれる対応。それこそがSmartです。

・Speedy
文字通りスピーディーですね。
しかし、なんでもかんでも患者さんに頼まれた事を
速く行えば良いという意味ではありません。
というか、全てを速く行うことは絶対に無理ですよね。経験済みです笑

ここで重要なのは、
速やかな対応と、相手(患者さん)にストレスを感じさせない
”演出”を行う。という事です。

具体的に例を挙げて説明します。
患者さんに氷枕を頼まれたとします。

看護師A「はーい。わかりました。ちょっとお待ちくださいねー」
そして10分後に氷枕を持っていく。

看護師B「はーい。いいですよ。でも少し立て込んでいて15分後でもいいですかー」
そして10分後に氷枕を持っていく。

どうでしょうか、患者さんの気持ちになってみましょう。

Aは見通しもないまま、ただただ10分待たされました。
それだけで気分を害する患者さんもいるかもしれません。
すぐに持ってきてもらえると思っていたかもしれません

決して気分の良いものではないです。

Bはあらかじめ15分待つということを知っていました。
(もちろん15分待つことに気分を害す患者さんもいますが)
しかし、どれだけ待たされるのだろうかというストレスはありません。

むしろ、予定の15分より早い10分で持ってきてくれました。
「忙しいながらも、この看護師さんは最大限努力してくれた」
看護師さんに感謝さえしてくれるかもしれません。

待たせて気分を悪くするどころか、逆に気分を良くすることできたかもしれません。

AもBも初めから10分患者さんを待たせるのは変わりません。
しかしBは待たせると分かった上で、患者さんにストレスを感じさせない演出を行ったのです。これがSpeedyです。

・Sincerity
正直、誠実、裏表のないことを意味します。
看護に関わらず、どのような仕事にも必要なことです。

誰にだって失敗はある。間違いもある。
そんな時に誠実な対応ができるかどうか。

これは人として人生レベルで必要なことですよね。

相手(患者さん)が心配りを感じられる対応を心がけていきましょう。

・Study
看護の世界は一生勉強。勉強。勉強です。

正しい知識が正確な患者対応に繋がり、
それは患者さんにとってとても安心できるものです。

また、医療の専門的知識だけ勉強すれば良いという訳ではありません。
今お話ししている接遇も然り、一般常識や人と接する上での技術。
様々な勉強を通して人間性を高めていきます。

正確な対応、心豊かな人間性が感じられる対応。
そこを目指してStudyです。

・Speciality
そして最後が、スペシャリティーです。
直訳すると専門性、特殊性となります。

私たち看護師は良くも悪くもプロです。
プロサッカー選手と同じプロです。

サッカー選手はサッカーで観客を魅了する、満足させます。
そして私たち看護師は、看護で患者さんを満足させる必要、
義務があります。

患者さんに近い距離で寄り添いながらも、
圧倒的なプロ意識が感じられる対応をする。

プロ意識を持った行動こそが患者さんを満足させ、
私たち看護師が評価されるべき点です。その為のSpeciality

残念ながら、このようなプロ意識の高さや技術の高さが
正確に評価されない看護師の世界には問題があります。

その為に看護師のモチベーションが下がっている現状があります。
この事については別の記事でもお話ししています。
→看護師の知識、技術が多くの人に広まる新時代

話しが少しそれましたが、
「看護師にとって絶対的に必要な6S」
いかがだったでしょうか。

どれも大切な事だと頭では分かっているはずです。
あとはそれを行動に起こす。
そして一度の行動ではなく、無意識に、
当たり前に行動するようになる。

実際の現場ではこのような行動を皆が行うわけではありません。
むしろ少数派です。損と感じてしまう事が多くあるのも事実です。

しかし、見ていてくれる人は必ずいます。
今は評価されないような事でも、
近い未来、看護師もふるいにかけられる時代が必ず来ます。

ただ免許を持っているというだけでは働けない時代が来るのです。
その時、私たちは有能な看護師として評価され、
より豊かな生活を送るために準備をする必要があります。

「看護師にとって絶対的に必要な6S」
是非、明日からの看護に活かしていきましょう。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。