どうも、ナースヒーロー 西 英雄です。
ご覧いただきありがとうございます。


今回も 「呼吸器ケア2017.6」
を読んだ感想をまとめていきたいと思います。



(画像元:https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/91lXHD6wObL.jpg


6月号はかなりいいペースで読み終わりましたね(笑)


やはり自分の興味がある内容はスラスラ読めてしまいます。


勉強になったなぁ〜と、感じるところもたくさんありましたので順番にご紹介していきますね。


それでは本題に入っていきます。

【特集】はじめてさんのための血ガス読みかた講座



6月のメイン特集は“血ガス”でした。


私は好きな分野ですが、
正直苦手な人も多いと思います


呼吸器の観点からしか勉強していませんので偉そうなことは言えませんが、
看護師であれば勉強しておくべき分野かなと思います。



「そもそも血ガスは何のためにいつ採るものなのか」





そんな基本から分かりやすく説明してくれているのでとても勉強になりました。


特に私が勉強になったのは“血清乳酸値”ですね。


今までpHなどの酸塩基平衡と酸素(二酸化炭素)分圧、電解質、血糖値などは
注目して見ていましたが、乳酸値は見ていませんでした


因みに敗血症の定義が変更され、
敗血症性ショックと判断する際に「血清乳酸値が2mmol/Lを超える」
という基準が加わったそうです。


また乳酸値の推移を見ていくことは、
“敗血症の治療経過がうまくいっているかどうか”
の指標になるとのことでした。(乳酸クリアランス


乳酸アシドーシスも非常に注意が必要な病態の1つですし、
とにかく乳酸値も今後は要チェックです!!


ERや救命など急性期の病棟でないとあまり乳酸値まで見ることはないかもしれませんが、
知識としては当然必要だと改めて思いましたね。


色々考え直しても敗血症はやはりどの病棟でも起こりうることですし、
血清乳酸値”はやはり重要ですね。


血ガスに関してはそもそも項目の正常値に加えて代償やらなんやらで、
この辺が苦手意識に繋がっちゃう人が多いと感じがしています。


一度に全てを覚えるのは不可能ですし、覚えたつもりでも必ず忘れていくものなので
こうしてまた勉強をする機会があるのが一番良いかなと思います。



病棟で血ガスを採る機会があったら積極的に値を見る!!




・pHは正常か
・アシドーシスかアルカローシスか
・代償が働いているのか
・患者さんはいまどんな状態なのか
・だからこの点滴と治療をしているのか
・じゃあこれに注意して観察しよう



こんな感じで少しでも診ていけると良いと思います。




その他としては、


呼吸性アルカローシスに関連して、
「頻呼吸」について今一度考えてみたことがあるので
動画資料を作ってみました。


↓きっと役に立つと思うので是非ご覧ください↓



※1.5倍速視聴推奨


また、多くの人が意外と基準や定義があやふやな「ショック状態」についても
動画を作成しましたのでこちらも一緒にご覧ください。



※1.5倍速視聴推奨


こんな感じで血液ガスについて全体的に復習もでき、
新しいことも知る機会となりましたのでかなり満足です(笑)


皆さんも読んでみたら改めて理解が深まるのでオススメです!!

【第2特集】NPPVマスクのファーストレッスン



2つ目の特集は非侵襲的陽圧換気(non-invasive positive pressure ventilation : NPPV
マスクフィッティングに特化した内容でした。


確かに設定とか身体への影響なども重要ですが、
一番重要なのは“正しくマスクを装着できるかどうか”だと思います。


挿管と違って気道確保が確実でない分、マスク管理は重要です。


正しい知識を勉強していないと、
ほぼ間違いなく管理できないと断言できます


ただマスクを着ければいいと思ったら大間違いで、
できていない看護師さんもたくさんいるのではないでしょうか。


今では在宅でもNPPVは当たり前になってきていますし、
専門じゃないとか経験がないとかは通用しなくなってきています。


看護師であるならば、NPPVに関しても
確実に最低限の知識と技術を持っておきたいところですね。


そんな為のマスクに関する特集はかなりオススメの内容です。


これさえ読んでおけばとりあえず大丈夫、
忘れてもまた見直せば最低限のNPPV管理が正しくできる


そんな内容でしたので、半永久保存版の内容と言えます。


是非これを機にNPPVを攻略し、
ワンランク上の看護師になっていきましょう!!


以上が第2特集の感想です。




個人的には今回、 「米国呼吸療法士」という存在を初めて知りました。


日本でも呼吸療法認定士というのがあり私も取得しましたが、
アメリカでは1つの職種として確立されているみたいです。


遠い未来の選択肢の一つとして、
米国呼吸療法士に関する情報も集めていきたいなと思いました。


つらつらと思いつきで書いてきましたが、
以上が呼吸器ケア6月号の感想まとめです。


個人的には勉強になることが多く、
みなさんにもシェアさえていただきました。


これからも臨床ではなかなか教わらない観点で、
私なりに色々な情報を発信していきます。


疑問点や分からない事などありましたら、
お気軽にお寄せいただければと思います。


さらに勉強してシェアさせて頂きますので。


それでは最後までご覧いただきありがとうございました。


7月号も読み進めてまいります。


追伸:


5月号の感想もこちらからご覧いただけますので、是非ご覧ください。

→「呼吸器ケア2017.5を読んだ感想と勉強したこと」