どうも、ナースヒーロー 西 英雄です。
ご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、看護師の仕事を2つに分類する
「アルゴリズム」と「ヒューリスティック」
についてお話ししたいと思います。
聞き慣れない言葉だとは思いますが、
看護師としては是非知って損は無いテーマとなります。
看護師という仕事がいかに高度な仕事であるか。
こんなにハイレベルな仕事を私達はしているんだ!!
看護師としての誇り。
そして、看護師を続けていく上でのモチベーション
にも繋げていただけたら嬉しく思います。
では早速参りたいと思います。
先ほども申しましたが、看護師の仕事は、
「アルゴリズム」と「ヒューリスティック」
という2つに大きく分類することができます。
・アルゴリズム(段階的手法)
アルゴリズム的な仕事とは、ルーチーンワークとも言い換えられます。
一つの結論に至る一本道を、指示通りにたどる仕事。
つまり、解決への1つの道筋が必ず存在するということ。
スーパーのレジ打ちはほぼアルゴリズム的な仕事と言えます。
ほとんど同じことを、何度も何度も一定の方法で行います。
・ヒューリスティック(発見的方法)
比べて、ヒューリスティック的な仕事は真逆です。
解決にアルゴリズムが存在しないからこそ、
可能性を試行錯誤し、新たな解決策を考案していく必要があります。
看護の大半は、このヒューリスティック的な仕事に分類されます。
患者の問題を見つけ、それを解決する為の最善の策を計画する。
そしてその計画は決して一通りではなく、万人に当てはまるのもではない。
看護はまさに、ヒューリスティック的な仕事と言えます。
で。。。
何が言いたいかというと。
ヒューリスティック的な仕事は、アルゴリズム的な仕事と
比べてより高度な仕事であるということ。
高度とは、つまり「替えが効かない」ということ。
分かり易く、他の仕事に例えてみます。
一日中、同じ方法で同じネジを締めるアルゴリズム的な仕事は、
ネジの締め方を覚えてしまえば誰にでもできます。
そして覚えるのも簡単です。
しかし、ネジを使って人の役に立つ物を創り上げるとなると、
誰でもできるという訳にはいきません。
<ネジを締める仕事と、ネジで役に立つ物を創る仕事>
あなたはどちらの仕事の方が時給が高いと思いますか?
やはり、後者だと思います。
ヒューリスティックの要素が多ければ多いほど、
その仕事は誰にでもできる仕事ではなくなり、
仕事としての価値は高まります。
看護師の仕事は一見するとルーチーンワークに見えることがあります。
(っと言っても全然見えないんですけど・・・)
同じ時間に申し送りを受け、同じ時間に体温を測る。
同じ時間に点滴をつなぎ、同じ時間にお薬を配る。
少し大げさに書きましたが、
あなたなら分かるはずです。
「そんなに単純じゃない」
ルーチーンワークに見える中にも、
患者さんにとって一番良い方法を考えて仕事をしているはずです。
患者さんの安全、満足、病院の利益、他の患者さんとの平等性。
様々なことを考慮した上で、やはり患者さんにとって一番良い方法。
看護師はその方法を常に考えながら仕事をしているのです。
これだけでも、かなり高度な事だと今も改めて思いますが、
さらに看護師の仕事が評価されるべき理由があります。
それは、「失敗が許されない」からです。
ヒューリスティックな仕事は、
可能性を試行錯誤し新たな解決策を考案していく事
と言いましたが、
看護師の場合、試行錯誤の中に失敗があってはならないのです。
看護師の失敗は、患者さんにとって命の危険に直結します。
今では当たり前のスマートフォンを開発する仕事は、
間違いなくヒューリスティックな仕事です。
スマートフォンが開発されるまでには、
幾度とない開発者の試行錯誤があったに違いありません。
もちろんその過程で失敗も多くあったと思います。
経済的な損失も計り知れなかったかもしれません。
しかし、人の命が多く危険にさらされる様な事は無かったと思います。
ヒューリスティックな仕事の中でも
失敗が許されない看護師の仕事は、
決して換えの効かない高度な仕事と言えるのです。
私たちは、そんな仕事を毎日一生懸命やっているのです。
いかがでしょうか、自分の看護師という仕事。
少し捉え方が変わる気がしませんか。
「自分って結構すごい仕事してるんだ。。。」
そのように少しでも思っていただけたら本当に嬉しいです。
そして、そう思うことができるのであれば、
自分の看護師という仕事をより前向きに捉え、
より努力をすることができるようになると思います。
少しでも看護師の仕事に誇りを持っていただけるように、
また、少しでも前向きに、モチベーション高く看護師ができるように。
このような内容の記事を書いてみました。
最後まで、読んでいただき本当にありがとうございます。